中井貴一

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    東京都世田谷区出身の俳優。本名同じ。血液型はA型。身長181cm、体重70kg。成蹊大学経済学部卒業。所属事務所はオフィス貴貴。

    来歴

    父の佐田啓二と姉の中井貴恵も揃って俳優という芸能一家に生を受けた。
    3歳の誕生日を目前にして交通事故で父を亡くす。
    父の17回忌の法要の際に[2]スカウトされる。本格的に俳優としての活動を開始したのは成蹊大学在学中で、映画『連合艦隊』への出演でデビュー。同作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
    後に出演したラジオ番組で中井は、「映画デビューに際して松竹の幹部に呼び出されたことがある」と語っている。それは、「佐田啓二という同社史に残る看板スターの息子であるにもかかわらず、中井を松竹からデビューさせることができなかった(『連合艦隊』の配給は東宝)」ことに対する謝辞であったという。
    1983年にTBS系列で放送された『ふぞろいの林檎たち』で主役を演じた中井の知名度は作品の大ヒットと相俟って急上昇。同作品は約15年に亘って現在までに4シリーズが製作される人気作品となった。1988年に放送されたNHK大河ドラマ『武田信玄』では主役の武田信玄を演じた。40%に迫る平均視聴率と歴代2位である49.2%の瞬間最高視聴率を記録した。これらの活躍で若くして俳優として国民的人気を獲得した。
    『忠臣蔵・四十七人の刺客』『壬生義士伝』といった時代劇で演じるシリアスな役柄から『寝ずの番』やDCカードのテレビコマーシャルで見せるコミカルな役柄まで演じこなす幅の広さが観衆・批評家双方の支持を得、活動の場を問わず着実にキャリアを重ねる。先述の『武田信玄』出演後には『激動の1750日』『極道戦争 武闘派』などの仁侠映画にも臆することなく出演した。
    2004年には中国映画『 ヘブン・アンド・アース 天地英雄』に出演。全編に亘り中国語での会話を要求されたが、特訓の末に無事撮影を成功させ海外進出を飾った。この映画の出演をきっかけに「ナショナリズム」や「愛国心」について深く考えるようになったと言い、2005年公開の『亡国のイージス』のような政治色の濃い映画に出演。「日本を敵視する某国のスパイ」の演技も各方面から賞賛された。また、2004年公開の映画『壬生義士伝』では吉村貫一郎役で主演。日本アカデミー賞と日刊スポーツ映画大賞で主演男優賞を獲得した(松竹により配給された『壬生義士伝』は興業面でもヒット。デビューに際して謝罪までされた同社に対して20年越しの恩返しを果たした)。
    2007年公開の日本・中国合作映画『鳳凰』では、主演とともにプロデューサーを務めることが決定。その手腕に業界関係者も大きな注目を寄せている。

    他の出演作品

    他の出演作品[映画]
    連合艦隊(1981年8月8日、東宝) - 小田切正人 役 ※デビュー作
    父と子(1983年1月15日、東宝) - 工藤高志 役
    ふしぎな國 日本(1983年4月29日、松竹) - 大山貫一 役
    プルメリアの伝説 天国のキッス(1983年7月2日、東宝) - 寺尾慎治 役
    男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(1983年12月28日、松竹) - 一道 役
    F2グランプリ(1984年4月14日、東宝) - 中野悟 役
    化粧(1984年5月12日、松竹) - 日下 役
    ビルマの竪琴(1985年7月20日、東宝) - 水島上等兵 役
    食卓のない家(1985年11月2日、松竹富士) - 鬼童子乙彦 役
    新・喜びも悲しみも幾歳月(1986年6月28日、松竹) - 大門敬二郎 役
    キネマの天地(1986年8月2日、松竹) - 島田健二郎 役
    鹿鳴館(1986年9月20日、東宝) - 影山久雄 役
    国士無双(1986年10月25日、サンレニティ) - にせ者 役
    映画女優(1987年1月17日、東宝) - 五生平之助 役
    竹取物語(1987年9月26日、東宝) - 大伴大納言 役
    極道渡世の素敵な面々(1988年6月11日、東映) - ヒットマン 役
    開港風雲録 YOUNG JAPAN(1989年9月15日、東宝)
    東京上空いらっしゃいませ(1990年6月9日、松竹) - 雨宮文夫 役
    激動の1750日(1990年9月15日、東映) - 若竹正則 役
    極道戦争 武闘派(1991年11月19日、東映) - 衣笠誠 役
    外科室(1992年2月8日、松竹) - 清長 役
    お引越し(1993年3月20日、アルゴプロジェクト) - 漆場賢一 役
    結婚「中井・鷲尾御両家編」(1993年4月24日、松竹) - 天童雅彦 役
    その木戸を通って(1993年、ゴー・シネマ) - 正四郎 役 ※ハイビジョン実用化試験放送用ドラマとして制作されたが、監督の意向により映画化された。
    四十七人の刺客(1994年10月22日、東宝) - 色部又四郎 役
    マークスの山(1995年4月22日、松竹) - 合田雄一郎 役
    Morocco 横浜愚連隊(1996年5月4日、Movie Bros.) - 片桐勝 役
    ラブ・レター(1998年5月23日、松竹) - 高野吾郎 役
    愛を乞うひと(1998年9月26日、東宝) - 陳文雄 役
    落下する夕方(1998年11月17日、松竹) - 柴田 役
    残侠 ZANKYO(1999年2月13日、東映) - 諏訪政次郎 役
    梟の城(1999年9月30日、東宝) - 葛籠重蔵 役
    世にも奇妙な物語 映画の特別編「携帯忠臣蔵」(2000年11月3日) - 大石内蔵助 役
    日本の黒い夏─冤罪(2001年3月24日、日活) - 笹野誠 役
    ホタル(2001年5月26日、東映) - 中嶋 役
    みんなのいえ(2001年6月9日、東宝) - 彼自身 役
    修羅の群れ(2002年2月16日、ミュージアム) - 田城正雄 役
    竜馬の妻とその夫と愛人(2002年9月14日) - 菅野覚兵衛 役
    陰陽師II(2003年10月4日、東宝) - 幻角 役
    壬生義士伝(2003年1月18日、松竹) - 吉村貫一郎 役
    ロッカーズ ROCKERS(2003年9月27日、ギャガ・コミュニケーションズ) - 神父 役 ※ゲスト出演
    ヘブン・アンド・アース 天地英雄(2004年2月21日、SPE) - 来栖 役
    ジャンプ(2004年5月8日、シネカノン) ※友情出演
    亡国のイージス(2005年7月30日、松竹) - 溝口哲也/ヨンファ 役
    単騎、千里を走る。(2006年1月28日、東宝) - 高田健一 役 ※声の出演
    燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY(2006年2月11日、東映) - 川森潔 役
    寝ずの番(2006年4月8日、角川ヘラルド・ピクチャーズ) - 笑満亭橋太 役
    どろろ(2007年1月27日、東宝) - 醍醐景光 役
    HERO(2007年9月8日、東宝) - 滝田明彦 役
    鳳凰 わが愛(2007年11月3日、角川映画) - リュウ・ラン 役 ※兼プロデューサー
    ザ・マジックアワー(2008年6月7日、東宝) - 磐田とおる 役
    次郎長三国志(2008年9月20日、角川映画) - 清水次郎長 役
    アマルフィ 女神の報酬(2009年7月18日、東宝) - 片岡博嗣 役(声の出演)
    RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語(2010年5月29日、松竹) - 筒井肇 役
    プリンセス・トヨトミ(2011年5月28日公開予定、東宝)- 真田幸一 役
    戰國(2011年4月15日公開予定、星光)- 威王 役

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